Author :

日米、依然として強力な同盟を維持

FORUMスタッフ 在日米軍(USFJ)司令官を兼任する第5空軍の新任司令官、ケビン・ B・シュナイダー米空軍中将(写真参照)によると、強力な日米同盟を維持することがインド太平洋地域平和維持の鍵となる。 2019年2月上旬、東京近郊に所在する横田空軍基地のジェリー・マルティネス中将から指揮権を継承したシュナイダー中将は、日米同盟は「インド太平洋における安定と安保の礎石」であると語ったと、米空軍横田基地のウェブサイトが報じた。 第38代USFJ司令官に就任した同中将はまた、準備態勢と迅速な対応能力の重要性を強調している。 約5万4,000人から成る在日米軍を指揮する同中将は、「同地域の平和と安保に対する明白な脅威が存在することから、あらゆる脅威、危機、人道的災害に即座に対応するためには、最高レベルの準備態勢を維持する必要がある」 と述べている。 太平洋空軍司令官チャールズ・Q・ブラウン・ジュニア大将と共に今回の司令官交代式を執り行った米インド太平洋軍司令官フィリップ(フィル)・デービッドソン海軍大将は、ますます深化しつつある60余年の日米同盟の強さを強調し、「日米同盟の中核には、優れた陸軍軍人、海軍軍人、空軍軍人、海兵隊員、そして沿岸警備隊員が存在する」とした上で、「こうした要員は我々の利益を守り、その生活を維持するために、敵を抑止し、抑止が失敗した場合には戦闘して勝利する準備ができている」と話した。 過去9ヵ月間、米インド太平洋軍のデービッドソン司令官の下で参謀総長を務めたシュナイダー中将は、総飛行時間3,800時間および戦闘飛行時間530時間を超す最上級飛行士である。 司令官交代式において、シュナイダー中将は共同訓練の重要性を強調している。2019年2月4日から2月15日にかけて本州大阪の北東に位置する饗庭野演習場で、陸上自衛隊と米海兵隊による半年ごとの日米共同訓練「Forest Light」が開始された。同訓練は、日米同盟の戦術的な例を示すものである。相互運用性を高め、水陸併用戦能力を強化するため、12日間にわたって実施される同訓練には寒中鍛錬、都市戦訓練、航空移動訓練、狙撃訓練などが含まれている。 「日本については、私個人の心に特別な思い出が残っている。具体的には、長井町に住んでいた頃、村を駆け巡り、地元の観光地を訪ね、家族と一緒に旅行し、そして素晴らしい文化に触れた」と語ったシュナイダー中将は、父親が米海軍横須賀基地で将校を務めていた幼少時代、横須賀市長井町に家族と共に居住していたと、米空軍横田基地のウェブサイトには記されている。...

オーストラリア、中国が紛争海域における「不安」を高めていると発言

AP通信 2019年1月下旬、二重国籍の作家を突然拘束したした中華人民共和国(中国)に一矢報いる形で、オーストラリアのクリストファー・パイン(Christopher Pyne)国防相は国際法に従って南シナ海での緊張を緩和することを中国に要求した。 パイン国防相(写真参照)は、中国が紛争地域に建設してきた人工島は、「不安の増大」と「中国の戦略的意図に対する地域の信頼性の低下」につながると発言。 また、「反対に、国際法に従って南シナ海の紛争を解決すれば、すべての国の権利を尊重するという戦略的文化を支持し擁護する中国の意欲に対する信頼性が高まる」と付け加えている。 24ヵ国からの防衛代表者等が出席したシンガポールのフォーラムで講演した同国防相は、世界の商取引にとって極めて重要であり、魚類や潜在的な石油・ガスの埋蔵量が豊富な「国際水域」における多国間活動にオーストラリアは参加する意思があることを表明している。 全域の権利を主張する中国は、これら海域の比較的小規模な諸国と対抗している。オーストラリアは「中国を封じ込めることが目的ではない」としながらも、インド太平洋諸国が「経済的利益と統治権のいずれかを選択しなければならない状況に陥ること」を回避することを望んでいるとパイン国防相は説明している。 また、西側諸国と東側諸国が対立した冷戦時に比べて米国と中国の経済ははるかに相互依存しているため、両国間で高まっている対立姿勢は「完全な敵対という用語」で定義されるべきでも、新たな冷戦として特徴付けるべきでもないと付け加えている。 同国防相は、「中国の成長と繁栄を妨げても何の利益もなく、自身が知る限りにおいてこれを議題として掲げている国は存在しない」と語っている。 代わりに、世界で最も盛んな海上交通輸送路であり、人口の50%が存在するインド太平洋への関与をオーストラリアは拡大することを望んでいるのである。 海事能力を強化するために、同国は攻撃型潜水艦やフリゲートなどの軍艦に900億豪ドル(648億米ドル)を投資することを予定している。同国は2021年までに国防予算を国内総生産の2%以上に増やすことを望んでいると、パイン国防相は話している。 同国防相は、「明らかに米国の緊密な同盟国であるオーストラリアは、中国や米国と率直かつ正直に対話するという役割を担っている」としつつも、「当国が安保と繁栄のいずれかを選択しなければならないような立場に陥る必要はないと考えている。過去にそのような立場になったこともなく、将来的にもなるつもりはない」と述べている。...