ベトナムの児童に明るい未来を贈る米国陸軍工兵司令部

ベトナムの児童に明るい未来を贈る米国陸軍工兵司令部

アナ・アレン(Ana Allen)

2019年5月7日、中国との国境に近いベトナム北部のハザン省に新設された2階建ての幼稚園が正式に米国から地元に引き渡された。新しく建てられた339平方メートルの幼稚園には6教室があり、最大320人の児童を収容できる。

ベトナムの米国国防協力室(ODC)長官のジョシュア・ロドリゲス(Joshua Rodriguez)少佐は、米国とベトナムの永続的な提携関係および幼稚園建設により象徴される同盟の強化を強調している。

ロドリゲス少佐は、「2009年以来、米国政府はOHDACA(Overseas Humanitarian, Disaster Assistance, and Civic Aid)を通じて、ベトナム全域にわたる多くの町や村にこうした二重用途の災害避難所、管理センター、診療所、橋、学校の建設に協力してきた」と説明し、「ベトナムの教育システムおよび災害発生時の対応能力を強化する上で、同取り組みは貴重である」と述べている。

太平洋師団(POD)総司令官のトーマス・ティッカー(Thomas Tickner)准将は、人道支援建設プロジェクトは米国陸軍工兵司令部(USACE)が太平洋の提携国に関与する一つの手段であると説明している。

ティッカー准将は、「米国陸軍工兵司令部は米インド太平洋軍、太平洋陸軍(USARPAC)、米国国務省と米国国際開発庁(USAID)の省庁間提携機関と密接に連携して、水と環境の安保、技術ワークショップ、災害リスク管理、専門家の意見交換、および対外有償軍事援助(FMS)に取り組んでいる」と述べている。

同准将はまた、ベトナムのカムランにおけるカインホア皮膚科病院の開院を祝う海軍主導の開院式に出席した米インド太平洋軍司令官のフィリップ・S・デービッドソン(Philip S. Davidson) 海軍大将の言葉を引用して、政府全体が関与するアプローチを取ることで、地域における強力かつ繁栄した独立国の発展を推進する米国の支援力が倍増すると語っている。

さらに、「海軍施設本部のプロジェクトか米国陸軍工兵司令部のプロジェクトかに関わらず、こうした関与活動により、協力関係を構築し、ベトナムの能力を強化する上で米国は強力な提携国となれる」と述べている。(写真:2017年12月7日、米国が資金提供した新しい幼稚園を祝うためベトナムのリエン・ティクで開催された開園式で舞踊披露の準備をする児童等)

共同の人道支援取り組みにより、地域社会の世帯、延いては地域全体に良好な影響が及ぼされていると、新蔡のヴァン・フォン(Vang Huong)区長は語っている。

フォン区長は、「[新蔡の] 幼稚園により、この非常に辺鄙な地域でも児童等が安全で清潔な施設で学べるようになった。これは地域社会にとって非常に貴重な財産である」とし、「また、同施設により、児童と教師は1ヵ所に集まることができるようになった。これまでは当地域の非常に限られた資源で分担していたため、皆がさまざまな場所に散って勉強しなければならなかった」と説明している。

同区長はさらに、緊急避難所としても利用できる同施設は、土砂崩れや激しい嵐の被害が発生した際に重要な資産となると付け加えている。同地域の天候の傾向および急峻な地形に関連する他のリスクを考慮に入れ、建設チームは豪雨の季節に発生し得る地滑りにより幼稚園に被害が発生しないように、擁壁を用いて施設を建設している。

米国陸軍工兵司令部はまた、ベトナムの地方政府および省庁関係者等と協力して、耐用期間を通して最小限のメンテナンスで構造物が過酷な山岳気候に耐え得るようにするなど、長期的な解決策を考案している。

2009年以降、米国陸軍工兵司令部はベトナムで23校の建設を完了しており、今後数年間でさらに多くの施設を建設することを計画している。

米国陸軍工兵司令部はベトナム以外のインド太平洋諸国とも提携して、産院、研究室、栄養センター、学校の建築といった人道支援建設プロジェクトを支援している。現在、ベトナムに加えて、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、モンゴル、ネパール、およびスリランカにおいてプロジェクト28件が、買収、設計、建設のさまざまな段階で進んでいる。

アナ・アレンは、米国陸軍工兵司令部・太平洋師団の広報担当官。

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